Soliloquy

【 2003/10 】

* NTM@d.d. (10/13)
* 少し前の話ですが (10/26)

* 2003/10/13 (月) 【 NTM@d.d. 】

皆様、しばらくぶりでございます。季節もすっかり変わり、衣替えも行われ、それでも時々暑さのぶり返しがやってくる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか、体調など崩しておられませんでしょうか。私は、いたって普通に日々を過ごしております。とはいえ、若干忙しく、原稿を書く余力がなかなか出ないのが最近の悩みでもあります。

さて、そんな10月の12日に、何度目かのNetatic Meetingがd.d.邸において執り行われました。今回の参加者は、いつものメンバーであるAI氏、ぐるちょ氏、そして私こと敬称略に加え、Sergeant_F氏、こあ。氏、そして会場提供者であるd.d.氏、の総勢6名というNetatic Meeting始まって以来の豪華メンバーと規模でございます。

「また微妙な時間に…。」
「11時集合という話ではなかったのか?」
 どうやら、企画を担当したAI氏は各参加者の特性を計算に入れ、それぞれに別々な時刻を指定し、結果として全員が当初の予定時刻に集合する、という状況を狙っていた模様です。結果として、遅れて来るであろうと予測されたぐるちょ氏が指定時刻に(つまり、わりと早く)到着し、普通に来るだろうと思われていた私がやや遅れて到着し、相当遅れるのではないかと思われていた、こあ。氏が、それを上回って遅れて来るという、バラバラな事態が発生しました。若干、想定がズサンです。まあ、こあ。氏については、列車が運転を一時見合わせるという想定しづらい事態が絡んでいたのですが。

さて、今回のNetatic Meetingの趣旨はなんと言ってもNetatic Cookingです。会場が調理設備の整っているd.d.邸ということもあり、なかなかの作品が期待される所であります。

とりあえず、通りがかりの酒屋さんでお酒を買い込みます。みんなで飲む分と、とりあえず自分が飲む分と。私こと敬称略は、人生で初となる3日連続飲みの3日目でしたので、軽めのものを購入します。3日連続どころか1泊2日で3連続飲みという某AI氏が普通にブランデーとか持っていらっしゃる気がしますが、特に気にせずマイペースでこなそうと思います。

そして、通りすがりのスーパーで食材の買い込みです。今回のテーマの一部はあらかじめ決まっておりまして、「粕汁」です。当初は豚汁のつもりだったので、具に豚肉が入るというやや変則的な仕様、酒粕については当初、濁り酒を購入し、その成分を濾過して取り出し、使用するという案があったのですが、普通に酒粕が売ってあったのでそれを使用することにします。ここでついでにお茶、水割り用の水なども買い込みます。
 しかし、粕汁とお茶だけでは食卓が寂しいのは厳然たる事実、ここはもう一品必要です。例によって例の如く、「〜の素」のコーナーをうろついてめぼしいものを探すメンバー。しかしこのコーナーの大半を占める中華系の食べ物はすでに何度か作成されており、新鮮味に欠けます。
 ここでメンバーの目に飛び込んできたのが、「〜の素」コーナーではなく、店頭に置いてあった「クリームリゾットの素」、水を入れてレンジで5分という、むしろレトルトな食品です。しばしの協議の末、おもむろにその袋を裏返し、原材料名をもとにした食品の買い込みが始まりました。言っておきますがこのメンバー、リゾットの作り方など把握しておりません。従って、何がどのように使用されるかなど全く判りません、何でチーズが2種類も書いてあるんですか、この怪しげ成分は何なのですか。すでにこの時点で、「AをBに置換」「美味しそうだからCを追加」などといったアレンジが加えられています。最後に、それらの食材に加え、「普通のクリームリゾット」のサンプルとして、そのリゾットの素も購入します。
 しかし、冷静に考えれば何という組み合わせですか、「粕汁&クリームリゾット」。白いという点しか共通項がありません。いや、この考え方もどうかと思います。

何はともあれ、食材はそろいました。d.d.邸に到着し、犬によるセキュリティチェックを受け、しばし飲んだ後に例の如くwebでレシピをチェック。こあ。氏も到着し、いよいよNetatic Cooking、始まります。

さて、まずはクリームリゾットから。なぜこっちからなのかよく分かりませんが、多分お腹が空いていたのでしょう。webで取得したレシピをもとに、メンバーが入れ替わり立ち替わりで調理を行います。サンプルとして用意した「クリームリゾットの素」は後回しです。なぜ始めに大まかな雰囲気をつかまなかったのでしょう、いやいやしかし、それでこそNetatic Cookingであるという言い方もできます。予備実験なしの大量合成、リゾットを知らない6人が生み出すリゾットとは…。

玉葱がみじん切りにされ、炒められます。
マカロニが茹でられます。
エリンギ、マイタケがみじん切りにされ、コンソメで茹でられます。
バターが投入されます、この時点ですでに量の感覚が適当です。
お米が加えられます、がフライパンのサイズが足りず、中華鍋に変更されます。中華鍋でイタリア料理、えらく国際的な気もしますが紛れもなく気のせいです。
茹でたまま忘れ去られ、乾きながら冷めていたマカロニが放り込まれます。
そして、キノコと茹で汁が加えられ、煮込まれてゆきます。地味に鶏肉の投入機会が逸されてしまいました。
「・・・…。」
「…芯飯だな。」
茹で汁が足りなかったようです。やや間違っている気はしますが、水を追加し、米が柔らかくなるまで煮ます。もはやリゾットの調理と言うより、芯飯復活作業のような気もしますが、それは一面の事実なのかも知れません。
いよいよ仕上げです。クリームのかわりに牛乳が加えられます。
「この量でよろしいですか(はい/Yes)?」
問答無用です。さらに、みじん切り(というかぐちゃぐちゃ)のカマンベールチーズと、ピッツァ用のとろけるチーズがそれぞれ全量(=一箱&一袋)加えられ、とろけて均質になるまで混ぜ、パセリでとりあえず見た目だけは整えて、完成です。
さて、一体何ができたのか…。

Netatic Meetingのおかしなノリと、メンバー全員の知識の欠如で、勘違いの料理もラクラク開発。
…「僕はリゾットになりたかった」の開発が終了しました…

僕はリゾットになりたかった【ぼく−りぞっと−】
 調理者全員が「本当のリゾット」を知らぬまま各々のイメージと予測、そしてインスピレーションに基づいて製作したリゾット…のようなもの。とりあえずこのメンバーではこれが「カテゴリ:リゾット」に分類されるかどうかの判断をすることができない。見た目は、「これチーズかけてオーブンで焼いたらドリアですよ」であり、味は、「これ、見かけからはありえない!大丈夫!」である。しかし…

「…これ、重い。」
「何かこう、胃袋にずしーんと…。」

別名:重いリゾット、睡眠薬

さて、第一陣の料理が終了しました。なかなか普通だったと思うのですが、眠気を催すほど重かったようで。皆さんが睡魔の泥濘に沈み込んでいる間に、比較的身軽だった私はd.d.氏と一緒に犬のお散歩です。

d.d.氏のお宅では犬が2頭飼われておりまして、毎日の散歩が欠かせないものとなっています。ところが1人で2頭の散歩をするのはなかなか大変、コースを2周するのは時間がかかりますし、かといって1人が2頭同時に連れ出すにはなかなかの技術とコミュニケーションが必要です。そんなわけで、私が小さい方のわんこの手綱を預かり、いつもの散歩コースへ。

…歩き出して50mしないうちに犬にぐるぐる巻きにされました。「いつもの散歩コース」といっても、私がそんなもの知る由もなく、むしろわんこの先導に従ってコースを回り、立ち止まられたり走られたり、どっちが散歩されてるのか判りません。

そんなこんなでいつものコースを1周し、再びd.d.邸へ、メンバーは相変わらず睡魔に取り憑かれています。その後、適当に飲み、話し、AI氏とこあ。氏の出立の時間が。2人は新たな飲みへと旅立たれてゆきました。どうかご無事で。

さて、4人になったところで今度は夕食、「粕汁」です。これについては、基本的にどういうものかが解っておりますので、やや安心して作業ができます。

大根、人参が切られ、きっちり水から茹でられます。
「何このスパスパな包丁!?、銘も入ってるし刀紋まで浮かび上がってる!」
…流石施設の整っているd.d.邸です。
次いで、玉葱、リゾットに入れ忘れた鶏肉、揚げ、豚肉などが投入されます。この時点で見た目がいたって普通です。若干鶏肉と玉葱が主張しすぎたのと、調理に使っている鍋の形状から、シチュールゥを投入したいという強烈な衝動に駆られたのですが、そもそもだし汁であることと、大根、及び揚げの存在を思い出して何とか耐えきることができました。
さて、いよいよ仕上げ、酒粕と味噌の投入です。
「この量でよろしいですか(はい/Yes)?」
「…キャンセル。」
「いや、キャンセルしても同じメッセージがまた出るだけですよ?」
とりあえずレシピに書いてある程度の量を投入。酒粕のいい香りが…、するかと思ったのですが、隣で豆乳から生湯葉が作成され、その残りで豆腐が作成され、鍋に焦げ付いた豆乳からきな粉が製作され、さらに豚肉の残りを利用して豚キムチが製作されておりましたので、もはや匂いなど判りません。
「実家ではもっと酒粕が多いんだけど…。」
「…薄い。」
この会話と酒粕、味噌の投入が繰り返され、気が付けば酒粕の全量が投入されておりました。
「…でも実家のはもっと濃いんだけど?」
「それ、酒粕ふんだんに使いすぎですよ。」
「ストーブの上で煮詰めてるからな…。」

メンバー全員の整った知識と、難易度の低いレシピで、普通な料理もラクラク開発。
…「粕汁」の開発が完了しました…

粕汁【かすじる】
酒の粕を加え入れた味噌汁、具沢山故郷の家庭味。いたって普通な調理の仕方と、普通と言える具材の選択のため、普通な出来。ネタのネの字もない。民間人にも安心して提供できる料理、体が温まります。ただし作成量は予定の2倍。

…普通に美味しくいただきました。d.d.邸の炊きたての新米も美味、買ってきた日本酒も美味、豚キムチも、ネタで作った生湯葉も豆腐も、あまつさえきな粉まで普通に美味しくいただけました。

そしてもはや毎回恒例とも言えることに、d.d.氏の弟氏がこのタイミングに帰宅。お裾分けが回されます。彼はこうやって、d.d.邸でNetatic Cookingがある毎に天国か地獄を垣間見るのですね、今回はどうだったのでしょう。そしてその後は皆で洗い物をし、戦利品を残して、解散。

今回のNetatic Meetingも、笑みが零れて止まらないほど危険なものは作成されませんでした。しかし、なかなかのラインのものは作成されたと言えるのではないでしょうか。無知はNetaticの強力なDriving Forceとなる、という結果も得られたと言えます。知っていそうで知らない料理、その刹那のラインを極めるのが、今後の課題でしょうか。

で、いまだに私は「普通のリゾット」の味を知らないんですよね…。

[ 敬称略 ]

* 2003/10/26 (日) 【 少し前の話ですが 】

しばらくぶりです。また日が開いてしまいましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。私は地味に忙しい生活になってしまい、原稿が遅れて困っているところです。まさか研究室で執筆するわけにも行きませんし。

そう、それで時期を外してしまって、「少し前の話」なのですが、10月の15日、中国で初の有人宇宙飛行が成し遂げられました。皆さんも、テレビ、新聞、webなどを通じてご存じのことと思います。今回はちょっとそんな話。

さて、このニュースをお聞きになって、皆さんどう思われましたか。私は普通に感服した部類です。よくぞそこまで行ったものだ、と。おまけに船内で中華料理を食べたり、漢方薬を飲んだりと、きちんと中国をアピールする飛行内容、完璧です。

いや、後半は茶化しですが、茶化してもらえるだけの余裕があったというのも事実でしょう。そもそも、宇宙飛行を行うためには、ギリギリまで高められ、無駄なものがそぎ落とされた科学技術、そこから生み出された各部品が一つも欠けることなく正常に駆動するための品質管理能力、そしてそういったものから成るロケットや地上の施設を的確に運用する組織とその運営能力、と、様々な面での最高水準が要求されます。それらが全部揃うことって、なかなか無いんですよ。だから、素直に感服できます。

まあ、なんだかんだ言って理由を付けても、その根本に「空への憧れ」がある私が言うことです。実際、そんなことには関心の”か”の字もない方もいらっしゃるでしょう。とりあえず騙されたとでも思って、ぼーっと空を見上げてください。少しは解ってもらえるのではないかと思います。今は夢物語でも、20年、30年後にはどうでしょう。月面都市に新開発の緑化プラントを売り込むためにシャトルのシートにスーツ姿で座っているかも知れません、あなたが。

…なんだか話が変な方向に流れ出してきました。土曜日にちょっとヘキサンを浴びすぎたのかも知れません、いやそんなはずはないのですが。でもどうなんでしょうね、人類の知恵と力で、何処まで行けるのか、そういうのを見てみたい気はします。もしかすると、今が最高潮で、10年後くらいに人類最後の宇宙船が飛んで、その後はこの地球の中でゴタゴタして、そのまま終わってしまうということもありえます。そう考えるとちょっと焦ってしまいます。

…今回はどうも変な方向に話が流れてしまうようです。地味に疲れているのかも知れません。いやむしろ、憑かれているのかも知れません、一体何に?

そうそう、最近の日本の科学技術はどうしたんだ、とありきたりな言葉でお嘆きの皆さん、ご心配めさらず。例えばasahi.comのサイエンス欄でもごらんあれ。興味のない人たちに虐げられながらも、きちんと地味に進んでおります、若干不安な記事も並びますが。

何はともあれ、人類全体が着実に前に進み続けていられることを願います。願うだけじゃなくて、実行する立場にもあるわけですが。

参考文献:asahi.com(http://www.asahi.com)サイエンス記事

[ 敬称略 ]
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