Soliloquy

【 2003/9 】

* (9/4)
* (9/10)
* NTM (9/15)

* 2003/9/4 (木) 【 】

引っ越し荷物があります。
コマンド?>親を使う。

…この親不孝者め、と自分でも思わないではなかったのですが、両親の全面的な協力を得て、大学院入試の終了と共に新キャンパス近くの新たな下宿に引っ越しました。旧下宿で荷造りをし、荷物を運び、新下宿で荷解きをする。これらの一連の作業を両親と分業して流れ作業で行いました。親の方が楽しんでこういう行事に付き合ってくれるので、ありがたい限りです。おかげで準備無しの状態からから完了までが3日で終わってしまいました。今度の下宿は、わりと街中です、というより、国道沿いという言い方の方が正しいのでしょうか。父が評して曰く、
「わりとざっとしたところだな。」
意訳「治安悪いんじゃないのか?」
…多分大丈夫だとは思うのですが。

さて、一段落ついたところで、旧下宿との変更点を挙げておきます。
1.1階から6階になりました。
2.部屋のサイズが少し小さくなりました。
3.その代わり、ユニットバスが大きくなりました。
4.部屋の中の配置は、基本的に旧下宿と鏡像異性体の関係にあります。
5.カーペットが消滅し、フローリングが現れました。
6.壁が薄くなりました。隣のテレビの音がたまに聞こえます。
7.ベッドが消滅し、布団が導入されました。
8.固定電話がなくなりました。風流な黒電話ともお別れです。
9.常駐管理人が去り、オートロックのドアが現れました。
10.全館給湯システムが導入されました。これにより、問答無用で熱湯が噴き出すようになりました。
11.クローゼットが小さくなりました。やや荷物がはみ出ています。
12.収納スペースが小さくなりました。これに伴い、「箱場」が発生しました。
13.電化製品回りの配線地獄は、解消されていません。
14.近郊型Am気候から、都市型Am気候になりました。暑いです。
15.コインランドリーが値上がりしました。50円玉というレアな硬貨がこれから大量に必要になります。
16.最寄りのスーパーが、さらに近くなりました。
17.次に近いスーパーが、巨大化しました。
18.至近距離に、区役所、郵便局が発生しました。
19.最寄りのコンビニが、遠ざかっていきました。
20.コンビニよりも、ホームセンターの方が近くなりました。
21.路線網の関係で、ぐるちょ亭に襲撃し易くなりました。
22.逆に、KAIN亭への利便性が大幅に下がりました。
23.最寄り駅は、手原駅的存在です。
24.ですが、さらに少し歩けば草津駅的存在の駅に辿り着けます。
25.要は、交通的にはやや中途半端です。

ざっとこんな所でしょうか、まだ日が浅いのでどんな地元ルールがあるのかまだ判りません。「本屋や駅ではなく、ホームセンターの入口でそれとは縁もゆかりもなさそうな人に向かってモデム配りが行われる」という興味深い観測結果が得られていますが、ここに住む方々の区民性はまだ不明です。キャンパスへの通学時間はあまり変わらずってところですが、坂を上ることになるため、活動可能になるまでやや時間がかかるようになってしまっています。

それよりもまず、親がすごい勢いで片付けてくれたので、何処に何があるかが判りません。現在、部屋の中で発掘作業が進行中です。

[ ]

* 2003/9/10 (水) 【 】

院試が終わりました。逃避対象がなくなったところで、先生から「しばらく休暇を取ってよい」との許可をいただきました。私の研究室は、かなり学生の自由裁量な面が大きく、いつ休むか、どれだけ休むかは自己申告です。そんなわけで、同じ研究室の、同じく院試が終わった彼と相談し、一緒に休暇を取ることにしました。

「せっかくだから、どっか旅いこうよ。」
「行くの?どこに?」
しばし沈思し、
『…温泉?
 …温泉。』
…年寄りかおまえら。

ともあれ、疲れた身体と断片化した心を癒すには温泉観光は一つのいい選択です。そんなわけで、候補地選びが始まりました。
基本条件:温泉
追加条件:涼しいところ
この2点を軸に候補地の絞り込みです。
「北海道?」
…日程的に無理、却下。
「仙台のあたりか。」
…同じく、日程的に無理、却下。
「富山、黒部峡谷のあたりか。」
「宇奈月温泉、これいいね〜。」
…青春18きっぷが手に入らなかったため、予算的に無理、断念。
「じゃあ、南紀白浜?」
「…暑いでしょ。」
…なんだかどんどん候補地が近づいてきます。Web、本屋等々でさんざん逡巡した結果、次の3案が残りました。
1.城崎…歴史ある温泉街、3案の中ではいちばん遠めか。
2.天橋立…温泉の歴史は浅いが、歴史ある景勝地。
3.私の故郷…実は温泉が出ています。国民宿舎ですが。
「…って言うか、私にとっては帰省なんだけど。」
「いいじゃん、泊めてよ。」
「…あのな。」

結局、2.天橋立、に決定いたしました、惜しくも京都府脱出ならず。そうと決まれば、Web、ガイドブックなどで宿探し、現地でのざっとした予定も一応立ててみます。
「まあ、日本海側なら何とか涼しい…かな?」
「よーし、日本海。カニだカニだカニづくしだ!」
「…カニは冬だ。」
現地についての予習もします。
「…何かこの温泉、『美肌の湯』って書いてあるんだけど。」
「温泉だったら何でもいいんだよ!」
「神経痛、関節痛、五十肩…、効能がえらく爺さんっぽいんだけど?」
「地面掘って湯が出てりゃいいんだよ!」
現地までの予定もきちんと立てます。
「おっと、土休ダイヤで見ないといけないんだった。」
「おおっ、こういうところからアリバイが…。」
「『天橋立殺人事件』か、安っぽいな。崖に立つのは誰なんだ?」
なんだかんだ言いながら、宿の予約も取ります。このごろは、Webから予約できる民宿もあるんですね。電話確認は必要なのですが。
「あんまり忙しい時間にかけると向こうに悪いぞ。」
「…超暇そうだったよ?」
そして、研究室のホワイトボードに休暇の予定を書き込み。
「何処に行くんや?」
「天橋立まで。」
「何?それを先に言わんかいな。実はな、知り合いがそこで宿をやっとるんや。ついでに寄ってこいよ。」
「…え?」
そんなこんなで、出立の準備は着々と進みます。

当日。
「…朝からいい運動だ。」
「走ってきたの?」
「…ちょっと出遅れてな(汗だく)。」
そして、私鉄を乗り継ぎ、京都駅へ。ここから嵯峨野山陰線普通電車に乗り、京都市を脱出します。
「ごめん、お金ない。」
「…なんだと?」
「いや、郵便局がまだ開いてなくて。」
「しょうがない、現地だな。」
嵯峨野線も保津峡あたりに来ると、すっかり田舎風情です。
「うお〜、すげ〜、峡谷だ〜。」
「おう。」
「え?実家の方ではわりと普通なの?」
「そういうところもある。」
「へえ〜。何か略氏の故郷の想像がついてきた。」
「…その想像は、多分間違ってると思うが。」
そして、綾部、福知山と乗り継いで、北近畿タンゴ鉄道で一路天橋立へ。
「わりと混んでるね。」
「…似たようなこと考える人がいるからな。」
そんな会話を交えつつ、列車は一路、天橋立へ。

そして、現地。
「…どうしたんだ?」
「ATMが故障してて、あと30分くらい修理にかかるんだって。」
「…おのれ。」
とりあえず橋立のもとにある、智恩寺へ。文殊菩薩様がいらっしゃる、知恵授けのお寺です。お寺の前にある台に線香を立て、その煙を頭に浴びると良いとか何とか。
「…賢くなりますように。」
「…口に出すな。」
お参りを済ませ、船着き場の方へ、ここには『知恵の輪』と呼ばれる昔の灯籠があります。くぐると賢くなると言われはしていますが…。
「まさかそんな勢いでくぐるとは思わんかった。」
「え?普通くぐるもんじゃないの?」
「ちっちゃい子供とかはそうだろうが…。」
その場からも廻旋橋が見えます。内海(阿蘇海)の方に工場があって、そこに資材を運ぶために艀船が通ります、結構頻繁に。しかもギリギリのサイズの船。
「おおー。すげー。ギリギリじゃん。」
「…何回かぶつけたりしたんだろうな。」
橋立はその日には渡らず、山の手の展望台に。上までリフトがついているので、お気楽なものです。こちら側からの天橋立は、『飛龍観』といって、逆さに見ると飛龍が天に昇っていくように見えるところから来ているのだそうです。そこの立て札にもっと詳しいことが書いてあって、『股の間から逆さに天橋立を見、その姿勢を頭に血が上るまで続けると、視界が紫色に染まり海と空の区別が付かなくなり、まさに飛龍が天に昇る様に…』
「…命懸けじゃん。」
「書いてる方は真剣なのだろうが…。」
ともあれ、素晴らしい眺めでした。こんなところにまで観覧車やジェットコースターを作るのはどうかと思いますが。
そして展望台を下り、ふもとのホテルの中にある温泉へ。露天風呂もあります。
「…ややぬるくない?」
「確かに、中途半端な暖かさだな。」
そのあとは泊まる予定の民宿に荷物を預け、相当遅めの昼食(あさりうどん)をいただき、おみやげ店を見て回り、あっという間に夕方です。民宿では学生には十分すぎるほどの料理を出していただきました。海産物。
「すいません、ご飯おかわりもらえますか?」
「…よく食べるな。」
そのあと、駅の隣の公共の温泉へ。できたばっかりと言うこともあり、相当綺麗な作りの整った温泉です。もちろんお風呂上がりにはコーヒー牛乳まで。
その日はもう完全に満足し、というか私の疲労がやや激しく、そのまま民宿に戻り、就寝。

次の日、さわやかな目覚め。そしてオーソドックスな中にも土地の特色を生かした朝食。
「すいません、ご飯おかわりもらえますか?」
「…朝からよく食べるな。」
そして民宿に荷物を預け、今日は橋立を渡りにかかります、徒歩で。天橋立には海水浴場や様々な歌碑、神社などがあり、なかなかの観光地です。なんと言っても、松並木なので歩いて抜けるのはなかなかさわやかな感じです。ちなみに、似たような考えの人はいっぱいいらっしゃいます。
「…あの人、民宿にいたよね?」
「…多分。」
そして、松並木の中では特に目立つ松の前に立て札が立ててあり、名が付けられています。
「…進んで行くにつれ、ネーミングセンスがどんどんいい加減になっていく気がするんだけど。」
「確かに、そんな感じだね。」
渡りきったところで、元伊勢籠神社にお参りし、そのまま山の上の展望台へ。こちらもリフトで登ります。こちら側からの天橋立は、『斜め一文字』といって斜め一直線に走っている様子が見られます。ふもとには観光バスが着き、ここまではリフトに加えケーブルカーもあるので、展望台にはツアー客の人だかりです。みんながみんな股のぞきをして行くその様。ここに住まう人々はこの光景を日々見ながら何を思うのでしょうか。もちろんこの辺りでも風景を中心に様々な写真を撮ります。
「…今時そんなカメラなんてありえんし。」
「…そっちのは現代技術の粋だな。」
どっちがどんなカメラを持っていたかはご想像にお任せします。
さらにその上、成相寺まで上がります。バスが走っているのがやや信じられない山道なのですが、さらにそこを歩いて登るというさらにややありえない行為に出ます。こんな所まできて山登りです。山登りなのに片手にカメラ、もう片手に手提げ袋、帽子無しというやまのぼらーとしてはありえない格好です。言うなれば伊吹山に裏の道から自動車で上り、下から上がってきたザック人に喝を入れられそうな格好。そして汗だくになりながら成相寺にお参り。
「おっ、このお守り買おう。」
「『人生必勝お守り』?賭事とか、選挙とか、そんなことするのか?」
そしてさらに山登り、パノラマ展望台に登ります。そこに山がありますから。しかし、バスすらも上って来るというありえない仕様です。土煙が舞ってうっとおしいんですが。そしてそこからの展望を楽しみ、下山。
「あのおばあちゃん達、大丈夫かな、杖ついてたよ?」
「…車持ってたら上まで送ってあげるんだがな。」
そして再びリフトで下に下り、橋立を歩いて渡ります。途中の茶屋で団子などを食べたり、鳶の写真を撮ったりなどします。
で、渡りきったところで、先生の知り合いの方がやっておられるという店を訪ねます。この方、ワインのスペシャリストで、自分で醸造所を持っておられます。お訪ねした店は宿でしたが、そこにもワインセラーが。その中には数千本のワインが。ご挨拶をし、ワインを片手にいろんな話を伺いましたが、惜しむらくは私がワインに関してからっきしだったことでしょうか。猫に小判っていうか。もう一人の彼は酒に弱いっていうさらにからっきしな状況でした。
その方においとまをし、おみやげを買い集め、民宿で荷物を受け取ります。この時点で一応夕方ですが、こんな時間から二人ともアルコールが回ってしまっています。次の列車まで30分強、特急。それを逃すと1時間30分ほど後の鈍行乗り継ぎで、日がかわる前に帰れるかというところ。
「いや〜、でもさっぱりしたいでしょ?」
「…間に合うんか?」
こんな事態なのに駅の隣の公衆浴場、酔って判断力が落ちています。この旅最後の温泉です。残念ながらコーヒー牛乳の暇はありませんでした。
「すいません、次に出る京都行きのあの特急、お願いします。」
湯上がりタオルを手に持ったままの状態で特急「はしだて8号」へ、程なく発車。
「早く寝てよ。」
「…何でだ。」
「いや〜、旅の最後に、帰りの列車での寝顔を取らないと。写真集が完成しないじゃん。」
「…あのな。」
さすが特急です。ほとんどの駅を無視し、京都になかなかいい時間に帰ってくることができました。ここで夕飯をとり、それぞれ帰路につきます。

今回の旅も、『行き帰りの費用を抑え、現地で豪飲豪食』というコンセプトを交えつつだったのですが、まあ、多少はかかってしまった感じですか。しかし、1泊2日で、温泉、観光、美味しいもの、と三拍子そろえることができ、なかなかいい旅でした。

『涼しいところ』どころか、ピーカンで暑かったんですけどね…。

[ ]

* 2003/9/15 (月) 【 NTM 】

昨日、Netatic Meetingが行われました。場所は引っ越し先の敬称略邸、前々回の原稿でレポートした部屋の状況の視察が主な目的だったようです。

AI氏がやってきました。
「…来るのが早えよ。」
朝食が終わったばかりの私はパジャマで出迎えです。

その後、適当にしゃべりつつ、ぐるちょ氏が来たところで、近所のスーパーへ。今回はネタティッククッキングは行わず、普通に呑みです、昼間っから。そんなわけで、お酒とお総菜とおつまみと飲み物を購入、そういえばパンも買いました。飲み会というよりやや食べ放題の雰囲気です。

買い出しが終了し、NTMが開始されました。まず一杯目は、間違ったスクリュードライバー、SPIRITUSのオレンジジュース割りです。…っていきなりそれですか!?アルコール分でオレンジジュース中の成分が変性し、沈殿が生成しています。
 その後は一転して普通の呑みに。AI氏もぐるちょ氏もノートパソコンを持ち込んでいらっしゃったので、ややパソコンルームな雰囲気の中、AI氏によるMessengerを用いた某飲んだくれ候補生との会話や、ぐるちょ氏によるAlcoholic Programmingなどが行われたりいたしました。ちなみにコンピュータ達は全て数世代前の機体達です。CPU動作周波数が最新のパソコンのFSBよりも遅いという逸品達です。その逸品達によって、今はもう見かけることも殆どなくなった芸当である、赤外線通信によるデータ交換、が行われたりいたしました。

今回は、非ネタティッククッキングということで特段料理などはしなかったのですが、実家から枝豆が送られてきておりましたので、それを茹でておつまみにいたしました、AI氏がお休みのうちに。
「…ごめん、これ、食べる前に全部チェックして!」
 …おぞましい光景を目にしてしまいました。何しろ実家の畑で取れた品ですから。こう、食べる前に、一つ手にとって、中身を取り出してみると、植物性タンパク質が動物性タンパク質に変換されていく様が、熱によって、くっきりと定着されておりました。
「あ、枝豆。」
「ごめん、これ食べちゃ駄目!みんなおぞましいものだから!」
 言っておきますが、これはネタティッククッキングではありません。ネタティッククッキングは、あくまでも食べられるものが目標です。

そんなこんなで普通に呑みつつ、大量の備品と戦利品を発生させ、最後にみんなで夕飯を食べて、今回のネタティックミーティング、つつがなく終了です…。

…ええ、部屋番号のプレートも逆さになってませんでしたから、つつがなく終了です。

[ ]
≪2003/8 | 2003/9≫
[ 2002 ] [ 2003 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ] [ 2004 ]
[ SOLILOQUY INDEX ] [ LATEST SOLILOQUIES ]