Soliloquy

【 2005/9 】

* (9/23)
* (9/24)

* 2005/9/23 (金) 【 】

皆様、お久しぶりでございます。時々涼しい日があったりして、ようやく秋めいてきた感じがいたしますが、いかがお過ごしでしょうか。私はようやく夏バテから脱しつつあります。

さて、夏の間中ずっとバテていたわけなのですが、それもようやく終わり、秋です。おそらくそんな感じのはずです。その証拠に近所のスーパーから西瓜の姿が消え、梨が並べられるようになりました。そして晴れ上がった空をぼんやりと眺め、突如思い立つわけです、「ああ、新物の秋刀魚が食べたい」と。そしてスーパーにはきちんとそれが並べられており、思わず買ってしまうわけです。魚焼き器なんて持ってないのに。

さて、こんな風に「食欲の」であったり、「運動の」「読書の」「収穫の」などと夏バテが終わったらぜひやってみたいことが都合よく並べられているこの季節ですが、学問においてもこの季節は一つの収穫期に当たります。
学会シーズンなのです。

そんなわけで研究室のメンバーが次々と学会発表に出かけていきます。普通、一つの研究室で一つの学会、というのが一般的ですが、私が所属する研究室は皆が皆分野がばらばらなため、小集団でいくつもの学会に参加することになります。
専攻内での修士論文中間報告が終わったその週に私の同僚が大阪へ、
でその次の週に別の同僚が京都に、
そして当研究室の一連の学会シーズンの最後として私が、その次の週に、新潟へ。
…何で私だけこんなに遠いんでしょう。そして何で私だけ助教授、助手、私という学生たった一人なパーティで参加しなければならないのでしょう。なんか孤独な研究ですね。

そんなこんなはともかく、夏バテの尻尾と闘いながら学会準備です。今回はポスター発表、と言うことで、ポスターを一枚、製作します。私のテーマは、化学の中では比較的マイナーな、グラフだらけの研究です。必然ポスターもグラフとその説明だらけ、だんだんごちゃごちゃとしてきたものを何とかまとめ上げて第一稿が完成します。とりあえずチェックに出したところ、一言。
「白いな。」
一蹴。

幸いにも中身はそれほどなおりませんでしたが、要はもっと目立つようにいろいろと強調色をつけよ、と言う話、正直、相当、苦手なんですが。
でそれからの数日、内容とは関係がほとんどないところで悪戦苦闘。ポップでキュートでキャッチーとか、私には不可能な話です。ちなみに今回のポスター、内容はともかく、見た目のコンセプトは「遠くからも見え、見た目にうるさくなく、それなりにわかりやすく、見る人を癒す」です。学会において有効なものも、まったく役に立たないコンセプトもごちゃ混ぜになっていますが、この際気にしません、半分趣味でも混ぜない限り徹夜なんかできるか。そんなわけでポスターの見た目クオリティを無駄に上昇させます。ちなみに見た目がぜんぜん変わらないところに相当な労力がつぎ込まれていたりもします。グラフのサイズとか位置とか。

そして例によって例の如く、予約を忘れていて満室だらけになっている中からホテルを探し出して予約をし、新潟までの交通手段で「宿もパックにしてもらう航空機」と言う手を思いつかなかったがために東京経由、新潟行きの新幹線のチケットを買い、挙句の果てに帰りの新幹線特急券だけ頼むのを忘れて生協から確認の電話がかかってきたり、とそもそも新潟に行けるかどうかというラインのどたばたを繰り広げます。ポスターが刷り上ったのは当然の如く前日の夕方、しかもポスター印刷用のでかいプリンタの接続に2時間くらいてこずったりしています。で、それからショートプレゼンテーション用の原稿書いたりOHP作ったり。

で、当日。
…新幹線に乗り遅れました。

ああぁ、せっかくの指定席が。

自分がスーツを着ているのと、荷物がでかいということをすっかり計算から外していました、迂闊。それにしても出発が10分遅れで、新潟着が1時間遅れとは、どんなダイヤの都合だ。とりあえず車内ではひたすら睡眠、すでに体力が足りていません、気がついたら東京、そして気がついたら新潟。途中の風景 (越後湯沢付近) に既視感を覚えたのは高校時代の地理の授業で付近の2万5千分の1地形図を見たことがあったからでしょうか。

そんなこんなで会場には遅れて到着だったわけなのですが、どうにかポスターを貼る時間には間に合ったのでとりあえず良しとします。ちなみに助教授は先に新潟入り、助手は航空機利用、とそれぞれに移動手段が違うので基本どう遅れようが迷惑はかかりません、自分の責任です。ポスターセッションはともかく、口頭発表の時間は睡魔との激戦、連敗でした。基本的に体力が足りていません、はるばる新潟まで来た意味ってものが。
その日は助手の先生にご馳走になり、ホテルを探して道に迷い、どうにかたどり着いて終了。

で、次の日。
きれいすっぱり寝坊したので、あわてて会場に向かいます。一番始めの口頭発表は逃してしまいましたが。この日はポスターのショートプレゼンテーションといって、自分のポスター発表の内容についてOHP2枚、1分40秒のプレゼンをやることになってます。

で、きれいすっぱり私の順番だけ忘れて抜かすってどういう振りですか、司会の先生。ツッコまざるを得ないではありませんか。ちなみに肝心のポスター発表ですが、さすがにその路の先生方ばかりでしたので、相当にツッコまれ放題な面が多々ありました。「これからが楽しみなテーマですね」って、私にはあと半年しかないのに。

そんなわけでいろいろと意見やヒントやアドバイス (ひょっとしたら追加の仕事も) などをいただきながら、つつがなくその日は終了。先生方は皆懇親会に出て行かれましたので、私は一人で駅地下でパスタなど食します。…新潟まできて。

さて、今回の旅には新たな趣向として、長い移動時間や、ホテルでの暇時間の有効利用のために、大荷物にもかかわらず携帯MP3プレーヤーを持ってきています。14.1型液晶搭載、その名もdynabook、原稿の執筆もできる優れものです。ただ、バッテリ駆動時間が最近では約1時間と、ややへたり気味なのが難点です。…と言うか、ノートパソコンそのものです。大荷物の一番の原因になっています。もうちょっとくらい考えるべきだったか。

まぁそんなわけで、今回は旅先で執筆しているわけです。新潟で。これが海の見える温泉旅館の一室だったりしたらそれなりに文筆家気分だったりするのでしょうが、そこはまぁ仕方ないところ、ビジネスホテルの一室です。もちろんポスターに突っ込まれ放題だったのは今日だったりするわけで。

さて、明日は最終日、助教授の先生の発表です。それが終わったらまた大荷物抱えて戻ることになるでしょうか。そうそう、研究室へそれなりにお土産も買わないといけませんね。

…その前に寝坊しないか心配だわ。

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* 2005/9/24 (土) 【 】



…寝坊した。

今日は朝から聴きたい講演があるのに。

そんなわけで大慌てで出立の準備をし、ホテルのチェックアウトを済ませます。世間は秋分の日のはず。皆様、いかがお過ごしでしょうか。私がどんな状況かは、ご説明するまでもないかと思います。

とりあえずそれなりに形だけ整えて、やってきたバスに乗り、会場へ向かいます。まぁ、昨日と同じで始めの一講演を聞き逃しただけで済んだので、そこそこ良しとしましょう。で、聴いてみたかった二つめの講演を聴き、三つめがちょうど私の指導教官の講演です。とりあえず私の研究内容での発表なので、先生へのツッコミ>私へのツッコミという図式がいとも簡単に成立してしまっています。

まぁ、何と言うか、自分の研究内容を他の人が発表するのを聴いているのは不思議な感じです。それが自分の先生であるにせよ。自分の研究を外側から見てどうか、という視点が得られるわけですから。飛んでくるツッコミも自分が発表者だったら受け答えにほぼ全力を使い切ってしまうことになりますが、そうでない場合はこれから検討すべき課題を一歩引いた点から考えることができますし。

さて、これで自分の研究に関連したところは全部終わったわけなのですが、せっかくですので最後まで聴いていくことにします。何と言うか、最終日だけあってというべきか、主催者側の意向というべきか、難しい話ばかり並んでいたような気がするのは私だけでしょうか。そして、昼は助手の先生におごってもらって、普通のランチです。

で、午後のセッション (さらに難易度が高かった) も終わり、研究室用に土産を買い込み、新潟発の新幹線に乗り込みます。せっかくなので二階建て車両の二階、と、旅行者気分満開です。

とはいっても、特に他に何をするでもなく。あぁ、そういえば、長岡駅の周囲には仮設住宅が並んでいました。他の地域の人間の記憶から消えるのは早くても、災害の爪跡というのはその場にはずいぶんと長く残っているものです。一日も早い復興を祈念します。

そんなこんなで東京に午後7時くらいに降り立ち、ここでも研究室用の土産を買い込みます。「東京経由、新潟」のアリバイをきちんと成立させるために、…いや、別にどうと言うことでもないのですが。

そしてついでに駅弁も買い込み、東京発の700系のぞみに乗り込みます。この700系、各車両の先頭の席にはコンセントが付いているんですね。そしてテーブルもちょっと丈夫、と。そんなわけで、バッテリが切れがちな私の14.1型液晶搭載携帯mp3プレーヤー、dynabookを接続し、起動などしてみたりします。ちなみのこのプレーヤー、原稿の執筆もできる優れものです。そんなわけで、今、原稿を書いています。車内、もうじき名古屋。まったくのミーハーです。これが仕事の書類とかだったらちょっとしたビジネスマンですが、機密保持の観点から言ってビジネスマンがこんなところでコンピュータを開くはずなどありません。スーツを着てますが、紛れもないミーハーです、私は。

それにしても、こうしてコンピュータを開くと結構車内が揺れていることに気づかされます。こののぞみ、割と本気を出しているらしく、カーブで遠心力を感じます。普通は何も感じないように内側に傾いているはずなんですけど。で、これだけ揺れても普通にコンピュータって動くものなのですね。地味にダメージを溜めている可能性は否定できませんけれど。

さて、ただいま三河安城を通過、もうすぐ名古屋です。お客の乗り降りもあるので今回はここまでにしましょう。ここ2回は敬称略が旅先と車内からお送りいたしました。

…何か、コンピュータがどうこういうより先に、自分が列車酔いしているような気が。

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